Trudeau Twenty

Max Starostin

2008年09月15日 23:10


このTrudeau Twentyは、19世紀から20世紀初頭にアメリカズカップチャンピョン艇を数多く設計したアメリカ船舶設計技師ナサニエル・グリーン・ハーショフによるコンパクトサイズのヨットをモデリングしたものだそうです。(名前の通り20フィート。約6.5m)
未来のヨットマンを目指す子供用にデザインされたこのヨットは100年以上たった今でも大人に愛され作られているとか。。
(追記:Trudeauヨットのディフェンダーもハーショフ作品)


こんな背景もあってか、SLの中では決して速くない。。むしろ鈍重な操船スピードですが、レースを意識した作りになっているように思います。SLのヨット自慢に「その操作性を十分に機能させて速く走ってみてください」と挑戦状を突きつけたようなヨットとも思えます。

ACA33から機能追加されたウインドシャドーもそうですが、これまでになかった「縮帆」という考え方。
帆船小説の中にもたびたび出てくるこの「縮帆」。

風速が強いときなどあえて風を受ける帆をたたむということ。「順風満帆」という言葉もあるようにその帆船にあった風速じゃないと強すぎてもだめという事ですね^^

この「縮帆」を3段階で切り替えるわけですが、FYCでは通常秒速8m設定にしてますのであまり関係ないようです。
因みにやはり既に購入したHypaさんと11m設定にしてテストレースをしてみました。

すると、その特性を知っていたHypaさんのボートスピードが速くて、ついていく事が出来ない状態。これはレースでのスキルポイントとになるなぁと思った次第。

遅いがゆえにタイム差が開くこのヨットは、FIzzと対照的な作りとはいえ、どちらも奥が深いレースヨットですね^^



このヨットの大きな特徴のひとつはやはりsculptie primで製作されているので、形の割にはたった27プリムで出来ているということ。
Trudeauヨットもついにスカルプ採用により、省エネですばらしいデザインが楽しめることになったのですね。
250以上という10倍近いプリムを使用していたJacqcatをやめて、早速これを地上ディスプレーとしました^^



あと、テントを張ると中にカップル用の簡易ベットとランタンが出てきて雰囲気も出てましたね~。
(写真はHypaさんはそのままで、私だけがむなしく寝転んでいる様子^^;)



そのほか、船体を削除してもすぐに海に落ちる間抜けなシーンを嫌ってか、しばらく船体残像が残って、ゆっくり離船できる仕組みも細かい芸ですねw さらに、おまけに船体を半分に切って模ったディスプレーもいい感じです。

  

船体の形だけではL$2000は高いと思うかもしれませんが、機能面では進化したTrudeauヨットという付加価値があって、私は満足しています。

因みに、このブログを読んだといってSAKURA MARINAで購入すると10%キャッシュバックしてくれますよ^^


追記:少し前にCMで広末涼子が乗っていたクラシックヨットもこのハーショフの物で「ハーショフの24フィート」というものらしい。
つまり、ほぼ同じサイズのヨットですね。実は気になっていたヨットで調べてみました^^;
ヨット紹介