Trudeau Knockabout

Max Starostin

2008年10月05日 03:08


帆船は古くから効率よく風を捕らえるために、船首から長く突き出たハウスブリッドにセイルを架けていました。
しかし、荒れ狂う海の上で長細いハウスブリッドでの作業は船員にとって、とても危険だったのです。

そのことから、船首を長く伸ばしてジブセイルを架ける形のヨット「Knockabout」が設計されたようです。
20世紀初頭。その設計コンセプトによってBB・クラウニンシールド氏が製作したのが「ダークハーバー17 1/2」というヨット。
今回のTrudeauクラシックヨット最新作はこのヨットがモデルだそうです。




Trudeau KnockaboutはTrudeau Twentyと同様にスカルプ採用により、30プリム以内で製作されているため、面倒な着る行為がなくていいですね。同じ時期の作品であるため、基本的には両方ともほぼ同じ帆走テイストです。

  

やはり、45度以内ではスピードが落ちますし、縮帆の考え方も同様で感覚的にはspd10m以内なら関係ありませんが、11mを越えたところで1段縮帆。13mを越えると2段縮帆といったところでしょうか。

  

しかし、今から100年前に作られたこのヨットは根強い人気があるようで、いつの時代でもレースを楽しむセイラーがいます。
廃船同様の「ダークハーバー17 1/2」をレストアして大事に乗る人も多いようで、設計図なども残されていますね。

きっとJacquelineさんもこれらの資料を見て製作されたのでしょうね^^

追記
因みに「Knockabout」は和訳すると「ドタバタ喜劇」となりますw
ヨット紹介